最近Twitterのフォロワーさんでロードバイクを盗まれている人が続いているので、自分も何か対策をしなければ、と思い始めました。
うちのロードバイクはエントリークロモリロードなのでだいぶ油断してたんですが、うっかりDi2化してしまったのでパーツだけ狙われる危険性があります。
買ったばかりのころはABUSのチェーンロックを使っていました。
ということでこれは通勤用のDAHONちゃんで使用しています。
海外に行ったり自転車輪行をするときはU字ロックを持って行きます。
強度的にはこれが一番強いんですが、なにせかさばるので大型サドルバッグを持っていないと運べないのが弱点。というわけで普段ロードバイクに乗るときは、「絶対使ってはいけない」と言われるワイヤーロックで済ませてしまっています。
これはもうほとんど「乗り逃げ防止」だけの目的ですね。コンビニの軒下には防犯カメラもあるし、だいたいはこの程度で十分だろう、という軽い考えで軽い鍵を使っています。
ただしこれも、ニッパーで簡単に切れてしまうし、あまつさえ番号も3桁しかないのでやる気になれば誰でも外せてしまうのは辛いところ。
そんなわけで軽さと防犯性を両立させるため、KNOG SCOUTを導入することにしました。
KNOG SCOUTのよいところ
まず、重量が25gと、普通の鍵と比べ格段に軽いところがいいです。
さらには取付場所もボトルケージを利用できるので邪魔にならない。
ワイヤーを切ろうとロードバイクに振動を与えると85dbの大音量でアラームが鳴り響くので、素人の泥棒(ニッパーを持ってるレベル)だったらそれで逃げ出すだろう、という目論見です。
これまでツールボトルにAirTagを仕込んでいたんですが、これには防犯アラーム機能は無いし、さらにいうとiPhoneから「探す」を使っても音が小さくて聞こえにくいというのが残念でした。
KNOG SCOUTだと「探す」でも相当なボリュームで存在をアピールしてくれるので便利です。
PBPのときに自分のバイクを探して彷徨ったことを考えると、おおきなサイクルイベントに参加するときも役に立ちそうですね。
KNOG SCOUTの弱いところ
似たような製品にオルターロックがあります。
この2つには大きな違いがあり、オルターロックは月額課金が必要なかわり、盗まれた場合もGPSで位置情報を発信してくれるのがメリット。一方でKNOG SCOUTはAppleのFind Myを使っているので月額無料ですが、まわりにiPhoneがないと位置情報が分からないという弱点があります。
盗まれた後のことを考えて年に3,960円払うか、その後のことは考えないようにするか、そこが難しい。
自分の場合はあくまで「窃盗団に狙われたら諦める」「ニッパーを持った素人がうっかり犯罪に手を染めようとするのを防げばいい」という考えでKNOG SCOUTを装着することにしました。
それと、オルターロックとの比較でいうと、オルターロックは日本国内の通信会社と契約しているらしく、海外に行くと使えないとのこと。
PBPはどうか分からないけど台湾にはまた自転車旅行に行きたいし、直行便が復活したら韓国も狙っているので、海外でもFind Myが使えるKNOG SCOUTのほうが自分には向いていそうな気がします。
KNOG SCOUTを装着してみた
充電を終えて、いよいよロードバイクに取り付けてみます。
本体はかなり薄いので、そのうえからボトルケージをとりつけても違和感がないのがいいですね。
特殊ネジを使って取り付けるので、アラームが鳴ってから取り外すのが難しい、というところも良いです。
本体横のボタンを押すか、アプリから警戒モードをオンにするとセット完了。
では実際に鳴らしてみます。
実際に揺らしてみると、これがめちゃくちゃうるさい!
85dBというのはトラックの走る音と同じくらいだというのですが、耳をつんざくような高い音が鳴るので、持ち主である自分でさえも逃げ出したくなるほどです。
さらにBluetoothの範囲内、Class2なのでだいたい10m以内にいるときはiPhone本体にもアラームが鳴るというおまけまで。
でも多分、これだけ警報音がうるさいので普通に聞こえるんじゃないかと思います(汗
家族と位置の共有ができる
そして、地味に便利なのがロードバイクの位置を家族と共有できること。
これまでブルベに行ったり、そうでなくても日の出とともに家を出て自転車で走っていることがあるので、
「どこにいるか分からないと、事故に遭ってのたれ死んでいた時に困る!」
と言われていました。
それでiPhoneの位置情報を共有したりしていたこともあるんですが、いちいちオンオフするのが面倒だったりします。
Strava Beaconもスマホでアプリを立ち上げている必要があり、バッテリーを消費するのでイマイチ(通勤時はVivosmart経由で使っていますが)
ところがKnog Scoutなら、スマホのバッテリーを気にせず位置情報を共有したままにしておけるので大変便利。
ロードバイクに乗ったままですすきのの繁華街に行くことはないですしね(爆
位置情報はこんな感じで、「自分の持ち物」「共有した持ち物」に分かれて表示されます(財布と通勤用のDAHONにはAirtagを仕込んでいます)
盗まれないようにするためのアイテムなんですが、それ以外の平常時でも安心安全のために役に立ってくれるのでコスパがいいと感じます。
というわけでKnog Scout、結構よさげです。
一番いいのは出番がないこと、なんですがね。