さて今週からお送りいたしますのはオリンピック休暇を利用した知床サイクリング旅行。
初日は始発の北斗に乗って札幌へ。
そこから大空に乗り換えて釧路へ。
(車両の違いがわからん)
こうやって長い距離を乗り継いだ鉄道旅行をする機会が無かったので気づかなかったんだけど、いまのJR北海道の車両には車内販売はおろか、自動販売機もないんだね。
しかも乗り継ぎの時間が5分くらいしかないので、朝6時から夕方4時までの10時間のあいだ、飲み物も食べ物も一切買うことができないのだった。
食べたものといえば出掛けにコンビニで買ったおにぎり1個のみ。
飲み物もその時に買った600ccのお茶のみ。
これだけで10時間とは、飢えか渇きのどちらか、もしくは両方によって死んでしまうのではなかろうか。
最悪乗り換えの一瞬でポカリくらい買えるだろうと思っていたら列車が急停車し、
「ヒグマ出没のため停まります」
ということで5分停車したため乗り換え時間はもはやロスタイムに突入していた。
不安に駆られながらバックパックの中身を漁っていたら、随分前に業務スーパーで買って入れっぱなしだった、謎のロシア語菓子が出てきた♪───O(≧∇≦)O────♪
豆や穀物類をキャラメライズしているので㌍はひたすら高く、なんなら一日これ一本で済ませられるレベル。
1本100円未満なので買い溜めしてたんだけど、また買いに行かないとな。
列車の遅れの方は無事に回復して定刻に着いたため、ポカリを買って渇き問題も解決した。
ところが、乗り換える先の根室行きの列車にも色々と問題があった。
一つには、やはり過疎地なので一両編成であること。
そして釧路根室間は普通に利用者数が多く、車内はそこそこ混んでいること。
北海道新幹線がガラガラなのと好対照である。
まあ、混んでいるだけならまだいいんだけど、この日はなんと輪行野郎が自分の他に二人も(合計3人も!)いたというのが大問題。
列車後部のスペースがほぼほぼ自転車で埋まってしまった。
さらにはこの列車に車椅子のお客さんが乗ってきたため、車掌さんから「自転車、邪魔!」と怒られる始末。
指定席なら一番後ろの席を確保すればほぼ確実に自転車置き場をゲットできるけれど、鈍行列車だとそれも厳しい。
やはり釧路から根室までは自走しておけば良かったか、と思った。
10時間電車に揺られて疲れたので、この日は観光もせずに(市内に観光スポットがないことも理由)宿へと直行した。
個人的には10時間車を運転するのと、10時間自転車に乗るのとは同じくらいの疲労感に思うのだけど、電車は集中力が要らない分、それらの7割くらいの疲れでは済んだ。
移動中に寝たり本を読んでいられるのもいいし、楽ではある。
自動車のガソリン代と比べると電車賃は相当割高だけど、その分の時給だと思えば仕方ないかもしれない。
一泊めの宿はネムロマンというドミトリー。
atta-nemuro.com
翌日に納沙布岬から日本一早いという日の出を見るため、2時にはチェックアウトしたかった。
なんならスーパー銭湯とかでもいいレベルだったんだけど、そーゆー洒落たものはないので値段が安いドミトリーを選んだ。
ベッドルームの狭さは許容範囲だけど、布団が匂うのは気になった。
でも施設自体は新しいし、シャワーも綺麗だし、スタッフも親切だったので悪くはないかな。
朝食付きなんだけど朝早く発つお客さんには、前日のうちにおにぎりを作ってくれるサービスがあったのは良かった。
晩ご飯はネムロマンのスタッフおすすめの浜作へ。
Googleマップのクチコミが良くて気になっていたので渡に船だった。
開店前に電話をかけると「一人ならギリ入れる」とのことでかなりの人気店の模様。
入店して「オススメはありますか?」と聞くと、「八角軍艦だね」とのこと。
聞くと、八角の内臓を取り除いてそこに味噌やら野菜やらを詰め焼きにしたものらしい。
しかし単品2200円は高いし、やはり2,3人でシェアするものらしい。
自分は一人客なんだよなあ、と思っていると「一夜干しならちょうどいい大きさだよ」と言う。
正直、八角は普通に食べたことがあるし(道民なので)、同等の金額を払うなら刺身四種盛りとか和牛もつ鍋とか一人すき焼きとかもっとそそるものがあったのだけど断る勇気も出ずに注文。
オススメを聞いてしまうと断りにくいので、聞かない勇気も大事なのだと知った。
八角は油が乗って、独特のクセがあって美味いのだが、1800円分一人でこれをモシャモシャ食うのは失敗だった。
やはり長電車の疲れが出ていて勘が冴えていなかったのだろう。
しかし鹿舌塩焼(800円)は激ウマ。
しかし一切れ160円かと思うとコスパは悪い。
意外とうまかったのがカニあんかけチャーハン。
味が濃くてボリュームが多くて熱々で「そうだ、オレは腹が減っていたんだった」ということを思い出させた。
ここで「根室のカニ」の実績を解除できたのも良かった。
というところで一日めは終了。
サイクリングのブログなのに自転車の話が一切出ないまま次回に続く。