PBPに参加するにあたって、なんと言っても最大ののハードルは飛行機輪行です。
国内でANAなら縦型輪行袋でも丁寧に輸送してくれるので問題は無いけれど、海外だといろいろとやばいと聞いています。
ぶん投げる、ほうり投げるは日常茶飯事で、傷がつくくらいなら可愛いもので、カーボンフレームが真っ二つになったりクランクが破壊されたりという事例もあるとのこと。
函館発着の飛行機なんて自分以外に輪行する人を見たことがないレベルなので、優しく扱う余裕がありそう。
だけどPBPなんて世界中から何千台の自転車が集まるわけだし、重いしかさばるししかも無料で積み込んでくるものだから雑になっても仕方がないのかもしれませんが、自分が壊されたらたまったものではありません。
猛者は平気で横型輪行袋を使って、「無防備な方がむしろ大事に扱われる」とノーガード戦法を取るみたいですが、素のCR-AのままならまだしもDi2化してちょい高級レベルになったのでそれは流石に怖い。
というわけで無難に、バイクポーターPROを購入することにしました。
ホームセンターで自作したという記事も読んだんですが、あまりにめんどくさいのと(!)、純正の車輪がつけられるのが便利そうだったのでこれを選んでみました。
ちなみに、ほかに飛行機輪行によく使われているのはOS-500と
プロロードレーサーが使っているイメージがあるシーコン。
シーコンは10万円くらいするので最初から考慮対象外として、比較対象はOS-500だったんですが、3辺合計203cm以内という制限でできる限り大量の荷物を詰め込もうと思うと、立方体のほうが良さそうだと思いました。
バイク本体を詰め込んでみた
いきなり本番だと怖いので、雨で外に出られない休日の日を選んで試してみることに。
まず、車輪を外した状態で入るかどうかやってみたけど、それだけだと全然無理ですね。
縦の長さに関してはハンドルとRDを取り外さなければ間に合わなさそうだし、さらに横に関しても、ペダルがついていると箱が横に広がってしまうので、めんどうだからクランクごと取り外すことにしました。
クランク外しに関しては、一見面倒くさそうだけどクランク外し工具(TL-FC16)さえあれば携帯工具だけで事足りるので、意外と楽。
値段も安いので、1つ買ってツールボトルに入れちゃうことにしました。リアディレイラーも六角レンチで簡単に外れるので、あとはチェーンごとケースに詰めてチェーンステーに引っ掛けておけばOK。
工具箱とか持っていかなくても、手持ちの携帯工具でなんとかなりそうになってきたのは一安心です。
実はRDを戻すときに軽くトラブルがあり、というのも取付角度を間違ってしまって後輪がはまらなくなってしまいました。
SHIMANOの取扱説明書を見ると、ディレイラーハンガーからまっすぐ伸びるのではなく、後ろに跳ね上がるのが正しいとのこと。
フォークエンドの爪が、ブラケットの二つの出っ張りの間にうまく挟まってしまうのがミスの原因。
きちんと治した後は、300kmほど走って特に問題はなかったので、正しく取り付けられたようです。
そんな感じで仮に詰めた様子がこちら。
説明書にはフレームを前後のホイールで挟むようにするよう書いてあったけど、横積みされることを考えるとどちらかに寄せたほうがよさげですね。
FDがある側にホイールを入れて、箱の表面に横向きのときの矢印シールを貼っておいたほうがいいと思いました。
この状態でだいたい13kgくらいだったので、残りのスペースにはジャージやらなんやらを詰め込んで緩衝材にしたり、
ホームセンターで買ってきた断熱材をフレームに巻いて傷つき防止にしようと考えています。
Di2の輪行対策
さらなる問題がDi2のバッテリー。
これは預け入れができないので、シートポストを外して手荷物として持っていく予定。
(サドルは邪魔だから外さないとね)
問題はバッテリーと繋がる部分の配線。
これが潰れたりすると終わりなので、養生テープでトップチューブの内側に貼り付けていく必要がありそう。
機内に持ち込みできるバッテリーは160Whまでとされているけれど、Di2のバッテリー容量はたったの3.7Whしかないので大丈夫みたいです。
ちなみにPBP用に買い足したAnkerのモバイルバッテリーの容量は20000mAhで、ワットアワーに換算すると74Whになります。
せめて倍くらいの容量になれば、PBPでも途中で充電せずに使えて便利なのになあ。