12月も下旬にさしかかり、いい感じに雪が積もってきた。
こうなるとスノーハイクの出番だ。
スノーハイクとはファンスキーぐらいの長さのスキーで、ビンディングは登山靴対応、裏側にはシールが貼ってあって雪山を登って散策できるというアイテム。
こう書いただけで分かるとおりものすごく中途半端な性能なんだけど、表にまとめるとこんな感じ。
性能 | スノーシュー | スノーハイク | 山スキー |
---|---|---|---|
登坂力 | ◎ | 〇 | △ |
滑走力 | × | △ | ◎ |
携帯性 | ◎ | △ | × |
手軽さ | 〇 | 〇 | × |
自分のスノーハイクはウロコモデルではなくシールタイプなので、結構な坂でも上っていける。
とはいえやはりスノーシューみたいにゲレンデを直登できるわけではなく、まっすぐ登れるのは自動車が登れるくらいの斜度まで。
それ以上でもハの字にすれば上がっていけるけど、あんまり無理すると下りで詰む。
期待の滑走性能は気休め程度。
新雪をゆったり滑り降りるのは楽しいけれど、スピードがつきすぎるとエッジが効かないので止まれない・曲がらない。
なのでゲレンデを滑るのはまず無理。
長さ的にはファンスキーと変わらないわけだし、ビンディングを金属製にするとか、踵を固定できる仕組みがあればまだマシだと思うんだけど……。
いちど山道で山スキーの人と出会ったけれど、上りではこちらのほうが速くて追いついた直後、下り坂では圧倒的な差をつけられたのでアルペン者と比較するのはおこがましい。
ただ、長さが短いので車の後部座席にポンと積んで出かけられるのと、普段使っている登山靴がそのまま使えるのは便利。
低山の、車両通行止めになっている林道や山道を散策するためのアイテムだと割り切って使うのがいいと思う。
というわけで早速車にスノーハイクを積み込んで、向かったのは横津岳。
ここは頂上に自衛隊のレーダー基地があり、車両通行止めだけどかなりの距離が除雪されていて、MTBerが登っているのをStravaでよく見かけている。
(冬季通行止め区間を自転車で走っていいものなのか……?
黙認されてるようだけど、SNSに上げたら炎上不可避だな)
スノーハイクは完全なる歩行者であるので、そんな気後れもせずに登れるから捗る。
通行止めのゲート以降も見事に圧雪されており、ほぼゲレンデ状態。
それでいて斜度はそれほどでもないからスノーハイクで登るには最適の道だった。
この区間は春には通行止めが解除されるのだけど、実はいままで一度もロードバイクで登ったことがない。
というのも一般人がほとんど通らない道だから整備されておらず、路面に穴が開いたり石が転がっていたりして大変らしい。
それが逆に真冬になるとめちゃくちゃ美しい路面に生まれ変わるのだからちょっと面白い。
横津岳は、路面状況は最高だけど景色が全然見えないのが難点かなあ。
淡々と登り続けて休憩ポイントその1に到着。
ここまででだいたい5kmくらい?
頂上まではまだまだ遠いので、正直帰ろうかと思ったw
除雪車の陰に入ってサーモスに入れてきたコーヒーを飲もうとしたら、誤って沸騰したお湯を使ったせいで熱すぎて全然飲めなかった。
お湯と水は半分くらいでいいかも。
ここで補給食の魚むすびを食べて一息ついた。
いかにも日本の味という感じで好き。
ドロップバッグに2、3本入れておいたら捗りそうだ。
元気が出てきたのでリスタートして、さらに2時間登ってスキー場跡地に到着。
この上のレーダー基地までは自衛隊の人は雪上車を使うらしく、除雪されているのはここまで。
スノーハイクだから歩いていけなくもないんだけど、ここまで片道10㎞登ってきて疲れたのと、時間もお昼を回っているので今回は断念することにした。
下りの林道はスノーハイクの最も得意とするところで、緩い下りをゆるゆると滑り降りていくのは大変楽。
調子に乗ってスピードがつきすぎると止まれなくなるので、ストックで泊まれるくらいの速度にしておかないと転ぶ(転んだ)。
にしても、往復20km、獲得標高600mの山でも意外と4時間半で戻ってこれちゃうというのは意外と楽で良かった。
消費カロリーも稼げるし、次はもっと朝早い時間に出発して頂上を目指そうと思う。
下山後は最近移転オープンした函館ナントカ食堂(正式名称)へ。
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以前は西部地区の方にあって駐車場もなかったんだけど、北斗の麺跡地に移ってきたおかげで行きやすくなった。
本格的なスパイスカレーが美味い。
北斗の麺も数年前までは毎週のように通っていたんだけど、あるとき帰り際に奥さんから名前を呼ばれて「〇〇さん、いつも来てくれてありがとう」と声をかけられた上に店主を呼ばれて挨拶をされて以来まったく行かなくなっていたのだった(ひどい)。
唐突になくなってしまうのだったら、変装でもしていくべきだったなあ、と思っても後の祭り。
どんなことでもできるうち/やれるうちにやっておかないと後悔しか残らないのだ。