PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

Raleigh CRAで熊の湯に入ってきた

水無浜海岸の温泉が良かったことに味をしめて、今週も温泉ライドと洒落込むことにした。

北海道の南にある渡島半島は、広い範囲に渡ってまんべんなく温泉が散らばっていて、どれも泉質が違っていて飽きることがない。
逆に、他の地方に行くと全然温泉がなくてびっくりしてしまうほど。
掘ればどこからでもお湯が沸くと言われているほどなので、普通の温泉の他に、隠れた野湯や無料の温泉も多い。
そーゆーところはだいたい人里離れた山中にあるので、自転車で行くのに向いているのだった。

いくつかの候補の中から、今回は平田内温泉にある熊の湯に行ってみることにした。
www.jalan.net
ルートは、八雲町から道道42号を通って大成町(現:せたな町)まで行き、温泉に入ってから国道277号の雲石峠を通って戻ってくるまでの約130km。

二海郡八雲町の「二つの海」、内浦湾と日本海を両方見てくるという旅でもある。


八雲町の郊外にある遊楽部公園に車をデポして6時30分ころ出発。

道道42号八雲北檜山線は良くも悪くも「地味」な峠。
道はなだらかで走りやすく、標高は低め。
なので必然的に山と山の間を縫うような形となり、あまり開放感がない。
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かといって日陰が多いわけではなく、映える写真が撮影できるわけでもなく、とにかく淡々と足を止めずに進んだ。
この日は晴天で夏の日差しが厳しかったけれど、東から西に進むのでほぼほぼ日差しをバックパックで受け止められて良かった。

しかしボトル1本でこの時期に峠を越えるのはギリギリだったかもしれない。
道中にはコンビニはもちろん、集落にも自販機さえ無くて危なかった、
途中で北檜山市街地に寄って補給しようかとも考えたのだけど、そのためだけに往復20kmは辛いと思って気合でセイコーマート大成まで走りきった。


とにかく水を、と思って2リットル入り(130円)を買ったのが大失敗。
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コロナ禍のせいでゴミ箱が塞がれているので持ち帰らざるを得ないし、硬いから折りたたむことも難しいしで往生した。
素直に500ml入(100円)を2本買えば良かったのかもしれないけど、セコマの水は500mlでもペットボトルが硬いので苦しむことには代わりはないのだった。

コンビニも無印みたいに水を容器に入れてくれるサブスクを始めてほしいぜ。
www.muji.com


大成から先は海岸線をひたすら南下。
真夏の海岸線は楽しさしかない。
(向かい風じゃないときに限る)

こちらは熊石の由来になった親子熊の奇岩。
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頑張って見れば見えないこともない、かな?


昼食は熊石市街地で取る予定だったんだけど、まずは一旦スルーして熊の湯へ向かう。

熊の湯まではキャンプ場から先の坂道をどこまでも登る必要がある。
平均勾配は5%くらいと緩めで、適度に蛇行して平田内川の上を何度も橋で渡るため風景もいいし、かなり楽しかった。
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ただ、8月はアブが多いのがしんどい。
ヒルクライム中はケイデンスが落ちるので、太もものところを刺されてしまって鬼のように腫れてしまった。
次に来るときは虫除けスプレーを持ってこよう。

30分ほどで登り終えて熊の湯に到着。
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駐車場には車が2台停まっていたので激混みかと思ったら、風呂には途中の坂で自分を追い越していったバイクの人しかいなかった。
残りは登山客か何かなのかな。


湯船からはこんな感じにワイルドな滝の流れを間近で見ることができて超楽しい。
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先に温泉に入っていたバイクの人から
「自転車で来たんですか?」
と聞かれて、
「八雲から峠を越してきたんで今日は130kmくらい走る予定です」
と答えたら、
「僕は苫小牧から220km走ってきたんで疲れましたよ〜」
と返された。
アクセルをひねれば走るだけのバイクで疲れるも何もないだろうと思ったけれど内緒。
これはもしや、対抗心を燃やされている……?


温泉には例のごとくレーパンのまま入浴したのだけど、バイクの人は普通にフルチンだったので、
「ここの温泉は下のキャンプ場の家族連れが冷やかしに来るんでレーパン履いているんですよ」
と言い訳した。
そのすぐ後で予想通り家族連れが(入浴もせずただ冷やかしに)やってきたので、先人の知恵をひけらかすことができて良かったw
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こんな感じで上の道路から湯船が丸見えなんだよね。
素っ裸で入るのはなかなか勇気がいる野湯なのだった。


ここでレーパンからパールイズミに着替え、さらにこれから日差しが強くなるのでインナーも着込んで気分一新。
さっぱりしたところで今日の昼食の「鮨処かきた」へと急いだ。
sushidokoro-kakita.com

ここのランチ海鮮丼(上)の豪華さを世界に伝えたい。
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函館朝市のワンコイン海鮮丼の10倍はゴージャスなのに、価格はたったの1,500円というから実質無料みたいなもんだ。

ランチにはほかに「玉手箱(アワビ入り)」という謎のメニューもあった。
隣の客が頼んでいたのをチラ見すると、四角いマスの上に角切りにされた海鮮がピラミッドのごとく天高く積まれていて神々しく、次回は絶対これにしよう、と固く心に誓った。


昼ごはんを食べた後は、セイコーマート熊石店で水と氷を補給。
氷を入れるとポラールのボトルには水は半分くらいしか入らないので、残った水にVAAMを溶かして濃いのを一気飲み。

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スズメバチパワーで一気に雲石峠を越えたいところだ。


雲石峠は勾配も距離も道道42号に比べてハードで上り甲斐がある。
ちゃんとした峠は途中に合数表示があるのがいいよね。モチベが上がる。

しかし真夏の暑さは想像以上に厳しかった。
日差しに背を向けているとはいえ、進行方向からやってきた熱気の塊に包まれたときは息ができなくなるかと思った。
山頂にたどり着いた頃には予備も含めて水をほとんど使い切ってしまった。
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真夏のライドに備えてWボトル体制にしないとまずいかもしれないなあ。


それでもあとは下るだけだから余裕だろ、と高をくくっていた。
しかし、雲石峠の八雲側は道路状況がクソお排泄物レベルに荒れていたので地獄だった。
工事現場かってくらいガタガタと振動してパンクしそうだったので全然スピードを出せない。

さらに峠を下りきってからは、鉛川沿いに延々とアップダウンが続いて足を激しく消耗する。
下りで勢いをつけて登り始め、ギアを2段下げて、さらに2段下げて、インナーに切り替えて2段上げて、そこで頂上に達してまたギアを上げて、を何度と無く繰り返す。

こーゆーシチュではSORAよりギア数が多いコンポのの良さが光るのだろうな。
逆に言うとこれまでトータルで2,000km近く走ってきて初めてそう思ったくらいなので、普通に長距離を走る分にはSORAコンポで十分なんだろうけども。


犬のように疲れ果てて丸太のようになりながらも、どうにか駐車場まで戻ってきて、車内に残っていた麦茶を一気飲みしてようやく一息ついた。
ここで、
「そういえば二海郡日本海は見たけど内浦湾側を見ていないぞ」
ということに気づいたので、海まで寄り道してみることにした。

意外と八雲町には海が見られる場所がなくて海岸線をさまよい続けることになった。
港にたどり着くと、おそろいの白いワンピースを来た母娘が岸壁のところに佇んでいた。
絵になるなあ、と思いつつもあまり見ていると完全に不審者なので、港内をぶらついて彼女らがいなくなるまで待った。
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ここで15時15分だったので、今回は130kmを約8時間45分で走破した計算になる。
温泉込み・昼食込みで、峠を2回越えた割にはまあまあのタイムだったんじゃなかろうか。
もう一度ここを通るとしたら、5月くらいの、まだアブが少ない季節がいいかもな。


〆の温泉は八雲遊楽亭へ。
www.yurakutei.co.jp

しかしここはまあまあかな。
施設が古いのは仕方ないとしても、節水のせいで水風呂がぬるかったのは残念すぎた。


渡島半島はだいぶ走り込んだので、走る道が少なくなってきた。
地獄のデスロード国道5号を通らずにすませたいので、それ以外の道はほぼほぼ制覇してしまった状態にある。

これはそろそろ、輪行で遠征してみる時期が来たかな……。