11月にウナギ600を走った後の北海道はめっきり寒くなり、わざわざ厚着をして外でロードバイクに乗る気力が失われてしまった。
日の出は遅いし日没も早いとなれば乗れる時間は短くなるし、遠征するにも自宅から北にしか行けないからむしろ寒い。
というわけで今年は早めにスマートトレーナにつないでしまうことにした。
ZWIFTは去年の2月いっぱいまでやっていて、その時点で有料会員をやめている。
課金をやめてもそれまでの記録が消えるわけじゃないし、課金を中断するだけだと3か月おきに1,650円とられるので、普通に退会した方がいいよね。
いつでも乗りたくなった時に乗れる、というけどその時課金したって手続きは一瞬だし。
さらに、まだ課金していないということもう一つ利点がある。
それは、ZWIFT以外を選ぶ自由があるということ。
世の中にはZWIFT以外にもたくさんインドアトレーナアプリがあるので、この期間に試してみることにした。
いちばん気になっていたのがRouvy。
www.growbsc.com
実際の道路を撮影した画像を使っていて、実走さながらの臨場感が味わえるところがポイント。
さらに日本各地で行われているイベントとも連携していて結構楽しそうだった。
members.subaru.jp
月額料金は15ドルでZWIFTと一緒。
ということは必然的にどちらかを排他的に選ぶわけで、シェアとしても機能としても相当厳しい感じはする。
けれどいまならZWIFTの課金も発生していないし、2週間お試しできるのでちょっとやってみることにした。
バーチャルサイクリングアプリは多々あるけれど、Rouvyが良かったのはMac用のアプリが用意されているところ。
自分はM1 Macbook Airを使うので、Mac対応じゃない時点でかなり選択肢が狭まる。
いちおうiPhoneで起動して画面だけMacに飛ばす手もあるのだけど、解像度があっていない分どうしても荒くなるしね。
チュートリアルを終えて、ちょうど開催されていたツールド沖縄のコースを試してみることにした。
画面はめちゃくちゃ実写そのもので楽しい。
工事で交通整理されているときは、ちゃんとそれを避けて反対側車線に入るのも楽しい。
特に今回は沖縄らしい風景が楽しめて旅行気分が味わえた。
ZWIFTと比べるとやっぱり参加者は少なくて他に遊んでいる人を見ることはほとんどないんだけど、その代わりバーチャルな随伴者が一緒に走ってくれるのも良い工夫だった。
難点もいくつか
だいたい楽しく遊べて良かったんだけど、不満な点もいくつかあった。
ひとつはコースの選択がめんどくさいところ。
いろんな国と地域のコースがあるんだけど、オススメされるのは外国ばかりで日本のコースを選ぼうとすると結構大変だった。
アジアを選んで日本を選んで、ずらずらっと出てきたリストの中から良さげなコースを探し、という作業を毎回やらされるのはしんどい。
もうひとつはアプリの出来がまだ未完成なのか、フォーカスを他のアプリに移してしまうとスマートトレーナーからの接続が途切れてしまうことがあった。
走り出してからブラウザでラジコを開いて聞こうと思ったら反応しなくなり、結局アプリを再起動する必要があった。
走りながら音楽を聴いたりNetflixを見たりしたいのでこれはしんどい。
それともう一つ思ったのは、やっぱりZWIFTのERGモードは神だな、ということ。
実写そのもので走るということは実走と同じくらい頻繁にギアを変えなきゃならないということなので、坂を上るたびにインナーに変えたりしなきゃならないのは普通にしんどい。
トレーニングモードもあるんだけど、それだとずっとパワーとケイデンスを眺めるだけになるのでつまらない。
コースを見ながらトレーニングした方がモチベーション上がらない?
ZWIFTのトレーニングだとパワー÷ケイデンスで負荷が自動で設定されて、パワーに応じてそれぞれのコースを走るので楽だ。
トレーニングで走ってもコースの完走実績になるのも良い。
たまのレース以外では、普段使わないインナーローのギア固定で、足だけ回していたい。
手でガチャガチャとギアチェンジしてもトレーニングとは関係ないから、回すことだけに専念していたいんだよね~。
そんな感じで、Rouvyは試みとしては面白いけれどZWIFTの牙城を崩すにはまだ実力不足という感じがした。
南極に引っ越して一切外に出られないとか、日の光を浴びると塵になって消えてしまう病気にかからない限りは実写にこだわる必要はないんじゃないかな。
もしくはイベントの時だけスポットで1日500円で課金できたり、そのまま一か月継続しても1,650円だよ、とか、そんな工夫があったら気楽に試したいところではあるんだけど。
真面目な話、Googleのストリートビューと連動するインドアトレーナーがあったら遊んでみたいんだよなあ。
Rouvyは完成度が高いけど、それより荒削りでもいいからどこでも好きな道を走りたい。
GPXファイルを読み込ませてコース設定ができたら、例えばブルベのコースを毎日20kmずつ走ったりして予習ができて遠征の時に便利なんだけどなあ、なんて思っている。