PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

旭川せっかくグルメライド

今年の夏は特に大きな旅行もせず、同僚たちがお盆時期に感染多発地帯に向かうのを横目に見ながら細々と仕事をしていたのだけど、このまま夏季休暇を消化しきれずに終わってしまうのはもったいない。
そう思ってランドヌール札幌のBRM827北の国から400にエントリーすることにした。
randonneurssapporo.net

と、書いてしまうと普通だけど、今から思い直すといろいろと突っ込みどころが多い。

まず、今回が初の400kmブルベだ。
初めて300kmブルベを走った時はまず前哨戦として地元を走ったわけだけど、秋には函館400も開催されるのだからなにをわざわざエントリーしとるんじゃい、というのがつっこみポイント。

しかしまあこれには理由もあって、おなじくR札幌の開催するBRM911旭川200にエントリーできなかったので、その代わりと言えないこともない。
これは去年開催できなかった100周年記念の代替イベントだったので参加したかったのだけど、やはり人気が高くて申し込み開始から日の出までに枠が全部埋まってしまっていた。
幸いAJ北海道主催の方は10月に札幌で行われるし、こちらは去年エントリーしていたので記念メダルの方は(完走すれば)無事ゲットできそうではある。

もうひとつのツッコミポイントは、当日土日の天気がピンポイントで大雨だったこと(R札幌あるあるではある)。

なので函館から遠いしわざわざ交通費かけて苦行してもしかたがないし、DNSしようか~、などと思っていたら、後泊で予約していたスーパーホテルが一週間前からキャンセル料100%だったので後には引けなくなった。
エントリー費は金額も安いし運営費に回るからどんどんエントリーしても気兼ねないけれど(北海道開催のブルベはまず満員になることないし)、ホテル代を1万円近くドブに捨てて、果たして地元でぽたぽた走って気休めになるのか、と考えると難しいところだ。
(1万円のために24時間雨に打たれ続けるのか? と聞かれなおすと純粋に頭がおかしいけれど)

そんな感じで諦めて旭川へと向かうことにした。
さすがに函館からだと遠いし帰りの運転で確実に事故りそうだったため、電車で輪行
月曜金曜と休みを取って移動日にするため、最寄りの函館駅ではなくあえて新はこだて北斗駅をチョイスするという小技までw

これまで輪行は幾度となく経験しているのだけど、道内だと車移動になるパターンが多いため新幹線の方が慣れていて、特急はよく分かっていない。
函館から札幌までの特急北斗では、最後部の座席を取ったけど後ろの壁にテーブルが出っ張っていて微妙に狭く、出入り口付近の荷物置き場を利用した。

中段にある金棒が邪魔だと思っていたけれど、フォークをひっかけると転倒防止になっていいかも。

話が前後するけれど帰りの特急北斗は客室内の荷物置き場風スペースのすぐ前の座席を確保していたら、ここは段の高さが不当に低すぎて無理だった。

さすがに上の段に置いて倒れてきたら事件だし、素直に座席の後ろに置いたのだけど車両によってレイアウトが違うとは思いもよらなかった。
あとこの車両では座席を4席向かい合わせにして間にベニヤ板を渡し、荷物置き場という表示がしてあったのだけど、そこにおいても許されたのだろうか。
後学のために乗務員に聞いておけばよかった。


札幌で旭川までの特急ライラックに乗り換えるのだけど、ここでは最後部を予約できなかった。
最悪立ってるしかないかなーと思っていたら、北斗と同様のフリースペースがあったためこれ幸いと利用させてもらった。

ちなみにTwitterでは「そこは車いすの優先席では!?」とのツッコミがあったけど、全然違うのでちゃんと調べてから発言してほしいね。


そんな感じで旭川に到着。

自動車に比べるとお金はかかるものの、高速代とガソリン代を考えれば大差ないし、移動時間を有意義にウマ娘の育成に充てられるなどのメリットも大きい。
輪行はもう全然慣れてきて息を吐くかの如く組み立てできちゃうんだけど、今回のブルベでは輪行解除したらディレイラーが折れていてDNSという方もいたので、気を抜かないようしっかり基本を大切にしたい。

ちょうどお昼ごろに旭川に着いたので、まずは昼飯だということで信濃路まで名物のモツそばを食べに行った。


関連ランキング:そば(蕎麦) | 新旭川駅旭川四条駅旭川駅

ちょうど旭川に発つ前の週にバナナマンのせっかくグルメで旭川特集をやっていたので、毎回ラーメンでは芸がないので巡礼してみることに決めていたのだ。
日村さんはあたたかいモツそばを注文していたのだけど、ちょっと気温が高かったのでモツせいろを注文。

蕎麦はいわゆる田舎そばで味自体は割と普通なんだけど(もっとコシがあったほうが好き)、温かいツユにグッと深くくぐらせてモツをしっかり絡めて食べると絶品だった。
これは追いモツ1/2を頼むのが正解だったかもしれない。

その後はゴールデンカムイの聖地、神居古潭を目指して西へと進む。
本来は旭川から神居古潭までサイクリングロードが続いていたのだけど、平成22年に大規模ながけ崩れがあって以来通行止めなのだという。
www.city.asahikawa.hokkaido.jp
仕方がないので国道の、大型トラックが通る横を走り続けなければならないのが微妙にストレス。
ランドヌールなら慣れているけど一般の方には勧められないね。

苦労してたどり着いたカムイコタンは、風景は確かにいい、のだけど川沿いを国道で走ってきてしまっているので、ゴール部分のピンポイントしか見られないのが惜しい。

奥入瀬渓流くらいのポテンシャルを秘めていると思うので、なにとぞ旭川市さんには整備を頑張っていただきたく。

ナショナルサイクリングロードにトカプチも選ばれたし、この時期は本州から旭川にやってくるサイクリストも多いし、いいと思うんだけどね。

この後はまっすぐ往復しても芸がないので、旭川サイクリングロードマップを参考に北側をぐるっと回って遠回りすることにした。

自転車で走るにはむしろこちらの方が自然がいっぱいで交通量も少なく、大変に楽しい。

途中でバナナ館なる謎の施設を発見したのでトイレ休憩。
www.city.asahikawa.hokkaido.jp

ここは下水処理の際に出るメタンガスを燃やした熱で温室に利用しているのだとか。

函館だと温泉の熱を利用して植物園にしたり、ゴミ処理場の熱を利用して銭湯にしたり(風呂が好きな市民だ……)しているけど、自治体によっていろんな工夫があるものだと感心、


それから旭川市内に戻って、せっかくグルメで紹介されていたお店第2弾を訪問。
asatan.com
ここは店の前にどどーんと看板が出ていたので、せっかくだし店員さんに「バナナマンの日村さんが注文したのはどれですか?」とミーハーっぷりをアピール。

実は「豚丼なんで本場帯広でも食べなれているし、美味いっていってもタカが知れているでしょ」と侮っていたんだけど、これがもうマジでめちゃくちゃ美味しかった。

豚丼のロースとユッケジャンラーメンのセットを注文してたんだけど、ロースとバラの2人前くらい普通に食べられちゃうぐらい美味い。
豚肉の旨味もいいんだけど、タレの焦げ加減が絶妙に香ばしくて最高。
山椒を付けて食べるとBEST of 山椒の友の座をウナギから奪いかねないほどの旨さだった。


旭川市を堪能して本日の宿泊先であるホテルAMANEKU旭川へ。
amanekhotels.jp
最近建てられたホテルらしくて施設は新しく、料金がリーズナブルなわりに過不足なく行き届いていて大変良かった。
大浴場もあるし、サウナこそないけれど露天には壺湯があって、外気で体を冷ますことができるので全然整う。

ロードバイク輪行袋に入れれば客室に持ち込むことが可能。
そういやこの前日本一周中の社長が、パンクして直せないからって自転車屋の前に一晩ロードバイクを置いておいたら盗まれたって騒ぎになっていたけど、いや大事なんだったら部屋にしまえよな、と思ってしまった。

謎だったのがコインランドリーで、4台もあるのに常にすべて稼働中で待機列ができるほどだったこと。

(翌日の朝5時に確認した時も絶賛稼働中だったのでヤバい)
全員山のような洗濯物を抱えていたのでラガーマンか何かが数大学単位で泊まっていたのかもしれない。
最新式のランドリーは洗濯と乾燥が一体式のため、見た目の半分の稼働率になるのだなあ。

自分は輪行用ウェアのパールイズミの上下+αをなんとかしないとブルベ終了後に着る服が無くなってしまうのだけど、後泊のホテルでリカバーできるだろうと前向きに考えることにした。


そんなわけで翌日に備えて近くにある九州魂へ。
www.hotpepper.jp

旭川でなぜ九州かという疑念は残るが、もつ鍋も馬刺しも美味いし安いしハイボールが290円だしで最強だった。

なぜか同伴出勤とおぼしき組み合わせの客が多かったのだけは気になるけれど、一人でも個室を使わせてくれるしぜひまた利用したい。