PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

Raleigh CRAで恵山に登ってみた

現実世界では年をまたいでしまったけれど、このブログの中ではまだ10月。
ライドの記録は現実世界の3ヶ月遅れで公開されるペースなので、2月か3月あたりに2020年分が終わって、4月の新年度に合わせて2021年の記録がスタートする予定となっている。
冬のあいだ自転車に乗らないからと言って開店休業状態になるのも寂しいし、かといってZWIFTの記録ばかりでも味気ないので、季節感を無視してお付き合いいただきたい。


秋も深まってきて自転車に乗れる日も残り少なくなってきた。
しかし男心と秋の空とはよく言ったもので、この時期はずっと天気が読めず、ライドの計画が立てられない日ばかりが続いていた。
雨が降ったらさすがに乗りたくないけれど、晴れるのならば乗っておきたいと考えるのが人情だ。

だいたい3つか4つほどの天気予報を参考にしているんだけど、この週はどれもまちまちで何を信用していいかわからない。
いちおう、ギリギリ午前中は降らないけれど、12時か15時か18時ころから降るんじゃないかな、ま、ちょっとは覚悟はしておけくらいのスタンスは共通していた。

そうなるとあまり遠出はできないし、家から出発して早めに戻ってくるコースを計画した。
まず恵山方面まで行き、ずっと前から気になっていた「御崎海浜共同浴場浜の湯」を覗いてみて、そこから南茅部まで北上して戻ってくるとだいたい100kmになる。
6時に家を出れば12時までに帰ってこられる計算だ。

そんなことを頭に思い描きつつ出発。
10月ともなると風が肌寒く感じる季節。
サイクルジャージは上下とも長袖のインナーを着ているので問題がないけれど、つま先が寒い。
そろそろ秋冬用のソックスを買ったほうが良さそうだ。

向かい風が強く、ペースが上がらないので漁村の中をふらふらと寄り道しながらぽたぽたと走って、いつもの日浦洞門へ。
ここでマイプロテインのレイヤードバーを食べて補給。
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虫混入騒ぎがあったあとなので微妙に怖い。
www.j-cast.com
この場合、虫が入っていたら当たりなのか、入っていなかったら当たりなのかどっちなんだろう。


恵山のコンビニでさらにからあげクン食べ、なとわ・えさんのエキゾーストノートへ。
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どうも映えないなと思ったけれど、看板があるスポットならどこでもいいらしいので撮り直し。
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どうやら相当に応募数が少ないらしく見事に当選し、がごめ昆布スープをゲット!!!
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前回の乙部町 館の岬で撮った写真も見事当選し、黒豆の炊き込みご飯セットをいただいた。
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かなりの確率で当選しそうなので、来年函館に来る人はぜひチャレンジするといいと思う。
exokun.com


恵山の道の駅から恵山御崎方向にペダルを進めてきたところでふと思った。
「このまま恵山の山の上までヒルクライムすればいいんじゃね?」
今日は朝から海岸沿いの平地しか走ってないので、ここで獲得標高を稼ぐのも悪くない。
で、汗をかいたあとで温泉に入れば一挙両得である。
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モンテローザ遺跡の巨大菩薩像にヒルクライムの安全を祈り(祈ってない)、さあ出発。


恵山登山は最初の直線が鬼門(方角的には裏鬼門だが)。
勾配表示こそ無いけれど13%から14%くらいの激坂がまっすぐ続いていてやや厳しい。
幸いにして早朝は車通りもほとんどないので、蛇行しながら這い上がるようにして登った。
そこからつづら折りの区間に入るとだいぶ楽で、カーブの勾配を利用してひょいひょいと登ることができる。

そんな感じで展望台に到着。
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ほぼ海抜0メートルのところから標高338メートルまで登ってきたけれど、登ってみると意外と大したこと無いね。
函館山は333メートルなので、もっと全然かんたんに登れそうだ。

あいにくの曇り空で、恵山と対になっているとまことしやかに語られている恐山の姿は見えない。
恵山アイヌ語の「イエサン(火を吹き溶岩が流れ落ちる)」が語源なので、恐れと恵みで対になる、というのは特にないみたい。
恐山の方もアイヌ語の「ウソリ(くぼみ→山頂のカルデラ)」が語源なので、アイヌつながりではある。
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駐車場から上は車両通行止めなのでここで断念。
登山靴を持ってくればこのまま頂上を目指せるなあ。
紅葉が深くなってきたらやってみようかしらん。


ロードバイクで登山口まで登ってきてそこから山に登るのは究極のエコ・スポーツかもしれない。
登山客ってだいたいエコを気取っておきながらバカでかいRVで排気ガスを吐き出しまくりながら狭い林道を爆走して自然を破壊しまくってるじゃないですか(偏見
麓から登山口まで自力で登らないなんて甘え。
ハイキング・サイクリングおじさん略してハイ・サイおじさんこそが、21世紀に求められるエコでロハスSDGsな姿なのだ。


そんな妄想を垂れ流していると小雨がぱらついてきた。
まだ8時30分なのにどうして? と天気予報を開いてみると、いつの間にか「9時から雨」の予報に切り替わってるー!!!
お前さっきまで「12時から雨」って言ってたやろ!

Tenki.jpにブチ切れても雨が止むことはないので諦めて(建設的)、ダッシュで家に帰ることにした。

自転車には、2時間かけて目的地に着いたなら、2時間以上かけて帰らなければならないという鉄の掟がある。
雨でもなんでもひたすらペダルを漕ぎ続けるしか無いのだ。

小雨が降りしきる中、恵山セブンイレブンまで到着。
とりあえず肉まんを食べて体を温めつつ、ここから先をどうするか脳内会議を開いた。

まずひとつめは、どこかで雨宿りをする作戦。
10時から戸井町にある「ふれあい湯遊館」が開くので、そこで雨が上がるまで待ってみるのはどうだろうか。
ただ、天気予報を見ると15時までずっと雨が降るらしい。
今日は着替えも持ってきてないし、食堂もない温泉で5時間粘るのはさすがにめんどくさい。

ふたつめはこのままダッシュで帰る作戦。
家まで残り30kmなので、1時間ちょいあればたどり着くことはできるだろう。
どうせ今後もロングライドをするのなら、いつかは土砂降りの雨の中を走る日が来るわい。

ということで意を決して再出発。
不運なことに雨はドンドンと強くなって豪雨といってもいいレベルに。
不幸中の幸いだったのがヘルメットがVITT G-2だったこと。

このヘルメットはバイザー一体型なのでおでこ部分までしっかりとカバーされ、目の方まで雨水が垂れてこないのだった。
これは想定外に便利で良かった。

あと、長袖のインナーを着てきたことも功を奏した。
雨に濡れてもインナーに染み込んだ雨水は体温で温められて留まるので、意外に体が冷えない。
水風呂に浸かっていて体の周りに体温に温められた膜ができる感じに似ている。
と言っても今回は家に直行だから良かったものの、これで雨が晴れて乾き始めたら気化熱で凍え死ぬだろう。
遠征するときはレインウェアを持っていくのはマストだな、と心に刻んだ。

そんなことを考えながら30kmを1時間15分かけて家まで到着。
泥だらけのジャージを洗濯にかけてシャワーを浴び、すぐに自転車の汚れをウェスで拭き取った。
気休めだと思うけどウェスには防錆スプレーを吹きかけた。

その後チェーンにオイルを挿し直していたら窓の外が明るくなってきて晴天に。
天気予報を見たら「11時から晴れ」になってるし!!!
ここまで予報が当てにならないことには脱帽するしかない。

シューズも水浸しだったので、表面を水洗いした後に内部にトイレットペーパーを詰め、ハンガーに吊るして除湿機の風が当たるようにしておいたら翌日には乾いた。
ドライヤーを使うとかよりはこの方が確実かも。

そんな感じで、天気予報に裏切られっぱなしの土曜日になってしまった。
この時期は雨の気配が少しでもしたらレインウェアを持っていくのがいいね。