自転車趣味もだいぶ本格化しており、先々週は新篠津村でのライドイベント。
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先週は青森県の奥津軽いまべつ駅まで新幹線で輪行。
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気合の入ったライドが続いているので今回は肩の力を抜いて、初心に帰って近場をポタポタとポタリングしようと思った。
そんなわけで道南の地図を矯めつ眇めつしていると、先日走ってきた雲石峠が目に入った。
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その時は八雲北檜山線を抜けて八雲町(八雲)から八雲町(熊石)に抜け、熊の湯に入って雲石峠を越えて八雲町に戻ってくるコースだった。
では今回は逆パターンで、雲石峠を越えて日本海側に降り、八厚やまぶきラインを通って戻ってくるコースにしてみよう。
というわけで自転車を積み込んで出発。
今回は八雲町にある「丘の駅」に車をデポ。
panorama.town.yakumo.hokkaido.jp
自動車で坂道を登る途中で下ってくるローディとすれ違ったので、割とポピュラーなのかも。
丘の駅に至るまでの白樺並木がいかにも作られた北海道的風景で良い。
ここから一旦国道5号を北上して八雲市街地を目指す。
北海道一周をする人には「地獄の国道5号」として有名なだけあって、大型車は多いし路側帯は狭いし、車は暴走しているしで、かなりにヤバい。
徐々に直されて道が広くなったりもしているので10年くらいしたらマシになっているかもしれないけれど、それまではなるべく通りたくない道だ。
あとで調べたら高速道路の下にミルクロードなる道が走っているようなので、次回はそちらを通ることとしたい。
八雲市街地に到着したらすぐに国道5号を外れて、航空自衛隊の八雲分屯基地を目指した。
外から基地の中はほとんど見えないけれど、周辺の道は走りやすくて大変良かった。
一般開放イベントもあるようだけど、どうせだったら滑走路をロードバイクで走らせてもらえないかね。
雲石峠
しばらく道道42号を走ってから、国道277号へ。
前回は地獄に思えたひたすら続くアップダウンも、体力ゲージがMAXの今なら「ひゃっほー」感すらあって、同じ道でも上りと下り、スタートとエンドで感じ方もだいぶ違うものだと思った。
おぼこ荘の手前の駐車場で一旦休憩し、補給のために持ってきていた羊羹を丸一本を食べ、来る途中のローソンで買ってきた冷凍アクエリアスを完飲。
前回の教訓を生かしてボトルの水以外にポカリのペットボトルを丸一本バックパックに突っ込んできたので、水の残量にはまだまだ余裕がある。
ここから先は本格的な登り。
この前下ってくる時は道が悪すぎて全くスピードを出せずクソお排泄物レベルの酷道だと思ったんだけど、登る分には許容範囲。
結構な斜度があるのでキツイことはキツイんだけど、合目表示があるので
「5合目だ! あと半分\(^o^)/」
と気合を入れ直すことができて捗る。
というわけで難なく山頂ゴール。
ここからは最高に気持がいい降り!
峠を降りて最初にある雲石トンネルはカーブを曲がっていきなり現れるので注意が必要だ。
勢いよく突入するとバイザーを上げる暇もないし(無かった)、トンネルの幅も狭いのでここまでは慎重に下ったほうがいいと思う。
しかしそれを差し引いても、熊石サイドの下りは最高だった。
北海道の峠は基本的に物流のためであり、トラックが高速で駆け上がれるように整備してあるので曲線半径も斜度もゆるめになっている。
そーゆー意味では坂バカの人には物足らないんだけど、こと下りに関しては安心してスピードを出せるため、大変楽しいのだった。
そんなこんなで八雲町(熊石)に到着。
出発時は雲ばかりだったけれど、日本海側は見事な日本晴れ。
そして先週の青森と比べると全然涼しい!!!
北日本と北海道では太陽の傾き方がぜんぜん違うんだよね。
青森レベルでも道産子が見ると太陽が真上にあるように思える。
爽やかな天気とは裏腹に南から強烈な向かい風が吹き付けてきて全くペースが上がらないのはいつものこと。
そーゆー意味では山の中を走ったほうが楽なんだよなあ。
登り坂はスピードが出ていないから向かい風でもあんまり関係ないし、いわんや下り坂をや。
しばらく走って以前にも訪れた能登の水に到着。
DAHON routeで来た時は傾斜がきつくて死ぬかと思ったけど、Raleigh CRAなら
「坂がありますね」
くらいの認識で登りきれちゃうのが凄い。
どんどんと気温が高くなってきているので湧き水を体中にぶっかけて、ボトルを満タンにして再スタート。
乙部町は冷たい湧き水が飲み放題で最高だぜ。
謎のエキゾーくん
ローソンの看板が見えたので、手前にあった館の岬のベンチで一休みすることにした。
出発前に買った蒸しパンもモチモチ食べていると、ここで”エキゾー”なる謎のゆるキャラを発見。
エキゾーストノートを響き渡らせながら道南の道という道を爆走するキャラなのだろう*1。
9月から10月までの間にこいつと一緒に写真を撮って送るとなにかもらえるらしい*2ので、合間を見て全制覇に挑戦してもいいかもしれない。
exokun.com
蒸しパンを食べ終えてローソンに向かうと、ここはなんと店の外にゴミ箱があった!
檜山方面を随分走ったけど、ゴミ箱が開いてたのはここが唯一無二なんじゃないかな。
ローソン偉いぞ!!!
補給用にゼリーを買って再び南下を始める。
いつも乙部町に来るたびにとんこつラーメン嶋でとんこつラーメンを食べているのだけど、さすがに毎回食い過ぎだということで今回は涙をのんで、厚沢部町の山奥にある滝野庵というそば屋を目指した。
田んぼの中のなだらかの道を、風力発電の風車を横目に走るのは大変気持ちがいい。
が、今度は山側から強烈な風が吹き付けてきて往生した。
日差しが厳しさを増しつつあったので風が吹くと涼しいので助かる側面もあるのだけれど、とにかく進まない。
滝野庵で昼食
諦めずにジリジリと漕ぎ進めて、ようやく滝野庵に到着。
www.sutekinakaso.com
天そばにするか天丼セットにするかしばし悩んで、疲れているからたくさん食べないと! と天丼セット(そば大盛り)と洒落込んだ。
漢数字の縦書きなので大盛りが+200円なのか+1,100円なのか微妙に判別できずドキドキだった。
大盛りは「ザ・大盛り」という盛りで最高。
惜しみなく一口で大量に食べられるのでたまらん。
天丼の天ぷらはふわふわ系で家庭的な雰囲気だったけど、タレもご飯も美味しいので大変よろしい。
これは混んでいるのも納得やね。
あと、これは内緒だけどアルバイトの女の子が素朴でかわいい。
羊蹄山のところにある「農家のそばや羊蹄山」は名前の割にハイブロウなそば屋だったけど、滝野庵は正真正銘農家のそば屋という感じで、地元の人に愛されている感じがして良かった。
さらに良かったのは、店の前に自販機があるところ。
水のペットボトルを予備としてバックパックに突っ込んで、八厚やまぶきラインへ突入した。
八厚やまぶきライン
ここの峠は標高自体は大したことがないんだけど、15kmにわたって300mをゆるーく登るので地味に体力を削られる。
さらに向かい風も全然収まらず、坂&風のツープラトン攻撃に苦しめられた。
そして腹の中では大量のそばが膨らみだして、まさに内憂外患といった状況。
道道795号道道共和鶉線との交差点の前のパーキングで一休み。
ペットボトルの水にVAAMを溶かして飲んだり、アルギニン酸入りの高い方のゼリーを飲んだりしてエネルギーをチャージした。

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ひとしきり休んで体力が回復してから登り直してみると、八厚やまぶきラインは意外と道が良いことに気がついた。
おなじ斜度の登りでも、アスファルトの状態がいいとスイスイ登れるようだ。
平地や下り坂では道が悪いと速度が頭打ちになるだけなのであまり気づかなかったけれど、同じ速度域の登りだと路面状況の差が如実に現れるものだね。
とはいっても後半の上りはしんどくて、山蕗トンネルが目の前に現れたときには安堵でへたれこみそうになった。
峠には、トンネルがある峠と、トンネルのない峠の二種類がある。
トンネルがある峠は山頂部分が平らにカットされていることになるので、登りが少なくて済むのです(byびわっこ自転車旅行記)。
登りが終わってテンションが上って、誰もいないトンネルをエレファントカシマシの「今宵の月のように」を爆唱しながら走っていたら(よく響くんだこれが)、出口のところに工事車両が停まっていたので実は丸聞こえだったかもしれない(恥
トンネルを抜けても下ったり登ったりのアップダウンが続くのだけど、八雲町に入るといきなり曇ってきて涼しくなり、だいぶ走りやすくなってきた。
さすが「一週間のうち8日曇る」と言われる八雲町なだけのことはあるぜ。
今日の温泉休憩タイムはパシフィック温泉ホテル・清龍園。
primenet2010.biz
お湯は大変いいし、サウナが新しくて広々としており、水風呂も(たぶん)湧き水を使って冷たくて気持ちがいい。
ただ、施設が全体的老朽化していて大浴場はボロボロだし、特に貴重品入れのロッカーがボロボロで安心できないのはあんまりよろしくない。
そのロッカーも更衣室ではなく休憩所にあって、謎の爺さんがずっとこっちを見ているので自分がいなくなったあとでこじ開けられやしないかと微妙に不安だった。
入り口で謎のJ-POPを大音量で鳴らしていたり、廊下の壁の1メートルおきくらいに謎の支配者による謎の人生訓が無闇に貼り出されていたり、いろいろと突っ込みどころが多くてヤバい。
次回ここを通るときは秘湯を攻めてみよう。
地獄の国道5号 再び
温泉でリフレッシュした体を待っていたのが地獄の国道5号。
大型トラックが身をかすめるようにしてバンバン通っていくのでマジ辛い。
一刻も早く抜けようと、最後の12kmを必死でスプリントした。
幸いなことに、やまぶきラインの登りで自分を苦しめた東風が今度は追い風になってくれて、平均速度30km/h以上で走りきって無事ゴール。
この前の熊の湯ライドに引き続き、峠×2&風呂に入って130kmを9時間で走破。
200kmブルベに挑戦するならば残り70kmを4.5時間で走ればいいという計算になるので、感想に向けてかなり現実味が出てきた。
真面目な話、途中で風呂に入って着替えると気持ちがリフレッシュして大変良い。
今後も常にどこかで風呂に入るチャンスを狙っていきたい。