PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

自転車保険に加入した

通勤に自転車を使おうと思ったとき、新たに通勤届を出さなければならないか分からなかったので庶務の人に聞いてみることにした。

例えば自動車通勤から電車に切り替えるような場合はいるだろうけど(定期券の問題もあるし)、自転車の場合はやや問題が複雑になる。
雨の日は自動車、晴れている日は自転車とした場合に、天気予報に応じて毎回通勤届を出すのはしんどい(お互いに)。
しかし結論として、メインの通勤手段で届けを出していれば、自転車を使うからと言って特に手続きはいらないとのことだった。

家から会社までの合理的な通勤経路を通るのであれば労災の対象になるのだそうだ。
例えば、今日は飲み会だからとバスで会社に来る途中で事故にあってもOK。
ただし飲み会の帰りに車に轢かれちゃった場合は通勤経路から外れてしまっているのでアウト、ということらしい。
自転車や徒歩も同様に、まっすぐ会社と家を往復するのならあえて通勤届を出さなくても特に問題がないとのことだった。

納得して戻ろうとすると、
「自転車通勤するなら、自転車保険は入っておいてね」
と釘を差された。

最近は自転車対歩行者の事故による賠償金が高額になっているので、自転車保険の義務化が進んでいるとのこと。
北海道ではまだ「努力義務」ではあるんだけど、会社として何かあった時に困るので自転車通勤には保険が必須なのだと言われた。


自転車保険にも色々あって、自動車保険や火災保険に付帯している場合があったり、また、自転車にTSマークという自転車整備士が点検したシールが貼ってあると大丈夫なんだとか。
しかし、RaleighにもDAHONにもTSマークは貼られていないし、加入している保険を調べてみたけれど自転車の特約は無さそうだった。

TSマークは年間2,000円でつけられるので、一見してコスパが良さそう。
しかしよく調べてみると、賠償責任補償の最大1億円はいいんだけど、相手に死亡または重度障害を追わせた場合にのみ支払われるというのが気になった。
物損や普通の怪我では支払われないというのは結構ヤバいんじゃないかね。


そこで一般の保険を探してみたら、楽天保険サイクルアシストというのを見つけた。


一瞬「楽天かよ! 大丈夫か?」と思うけれど、楽天損保は朝日火災海上保険を買収して改名したものだから、しっかりしていると思う。
年間の保険料は3,000円からで、個人賠償責任補償特約には相手の怪我や物損もカバーされていて安心。

しかも凄いのが、個人プランでも家族分の賠償責任補償がついてくるところ。
自分が入っておけば家族が自転車で人に怪我を負わせても、保険で払うことができるのは心強い。

個人プランの他にファミリープランもあるけれど、これは「加入者本人が死亡したり後遺障害が残った場合」の保険の範囲が増えるだけ。
他に損害保険に入っていると重複加入になってしまい、無駄になってしまう。
我が家の場合は自転車の賠償責任補償だけが欲しかったので、個人プランで問題なかった。

楽天損保サイクルアシストはブルベにも対応可能

ついでに気になったのは、ブルベ参加中の事故にも対応できるのか、ということ。
約款を読んでもよく分からなかったので、加入前に問い合わせをしてみた。
すると、
「保障の対象外となるレースとは、クローズドなコースで行われるもの」
「一般道を交通法規を守って走るサイクルイベントは保証の対象となる」
との回答があった。
メールの文章ではなく電話で口頭での回答だったのは気になるけれど、とりあえず大丈夫っぽい。


ということで、楽天損保のサイクルアシストに加入することとした。
とりあえず1年契約にしたけれど、特に問題がなければ3年契約にしようと考えている。

転ばぬ先の杖

自転車通勤にヘルメットを被ったり、そのために保険に入ったりすると「そんな大げさなw」と笑われることがままあるけれど、怪我をしたりさせたりするのは自分なので、念入りにカバーしておくに越したことはないと思っている。

中島みゆきが歌っているように、
「お前が消えて喜ぶ者に
 お前のオールをまかせるな」
ということ。

そもそも「義務じゃないから/罰則がないからやる意味がない」という発想が間違っている。
自動車で例えると、
・シートベルトをしないと事故にあった時に危ない。
・飲酒運転をすると正常な運転ができなくて危ない。
だから、シートベルトをしたり飲酒運転をしないのはアタリマエのことなのだ。
そのアタリマエのことがわからない人間がたくさんいるから厳罰化される。
厳罰化されないと(されても)守れない人は、リスク管理ができていないと思うのよね。

事故を起こさないのが一番だけど、起きてしまうのが事故だから、万が一のために自転車に乗る人はきちんと保険に入っておいたほうがいいね。