PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

Raleigh CRAの処女走行

いよいよ我が家にやってきた初めてのロードバイク
納車の日は雨だったけれど、翌日にはやんだので早速テストランに出かけることにした。
まずは慣れる必要があるので、海岸線をずーっと走って南茅部を目指してみることにする。

自転車は玄関横のシューズクロークに置いてあるので、外に出すためには段差を持ち上げて運んでやる必要がある。
Raleigh CRAはクロームモリブデン鋼、つまり鉄でできている自転車なので、アルミやカーボンで作られた最近の自転車と比べてかなり重い。
10.8kgはロードバイク界ではスーパーヘビー級に値するそうだ。

それでも、実際に持ってみると意外なほどに軽い。
確かにダホンルートの12.2kgと比べると軽いんだけど、体感的には1kgやそこらのそれではない。
体積の割に軽いからそう感じるのか、それとも重量バランスが良いせいだろうか。

家の前の道路に置いていざ乗り出してみると、びっくりするほど軽く進む。
足に力を入れるどころの騒ぎではなく、足の重さをペダルに下ろすだけで滑るように進んでいく。
これは、魔法の絨毯か……?
走りは風のように軽やかで、まるで重力を感じないほどだ。

ふと気がつくと家から10km以上離れた、北海道と本州の最短の地までたどり着いていた。

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DAHON routeでここまで来たときにはバイパスに上がる坂に苦しめられたものだけど今回は
「坂? そんなのあったっけ?」
という気分。
重い自転車は坂道で苦労するというけれど、普通に登る分には関係ない話だった。


そのままの勢いで20kmほど走って、道の駅なとわ・えさんに到着。

www.hokkaido-michinoeki.jp

海岸線は舗装状況が酷すぎたけど、まあまあ乗れた。
クロモリフレームのしなやかさのおかげか、25Cという太めのタイヤのおかげか。
タイヤをもうワンサイズ太くして28Cにしてみるのも手かもしれない。


最近の道の駅にはロードバイク用にサイクルスタンドを設置するのがブームらしい。

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けれど、駐車場から遠く離れた施設の影にある芝生の上に設置しているあたり、本音は自転車なんて邪魔だと思っていそうな雰囲気がする。


道の駅は開店時間前だったので、向かいのローソンでおにぎりとからあげくんを買ってもそもそと食べた。
自転車でカロリーを消費するので、堂々と揚げ物を食べられる。
おにぎりの炭水化物に、からあげくんのタンパク質と塩分が加われば鬼に金棒なのだ。


まだ体力には余裕があるので、この先の旧椴法華村を目指して走り出した。

恵山から椴法華までは途中で標高100mくらいの小峠を越える必要があるけれど、ロードバイクだと大変という感じでもない。
「坂だなー」
ぐらいの気分。
むしろ登りきったあとで下りが待っているので楽しみなくらい。

やっぱり高速走行時の安定感が折りたたみ自転車とは段違いに良いので、下り坂の猛スピードを存分に楽しめる。
といっても時速50kmくらいで自重しているけれど。

ここまで調子よく走っていたんだけど、海向山を越えたあたりで霧雨が強くなってきた。
仕方がないので今日のところはお試しライドだし、南茅部の南端に到着したところでUターンを決めた。

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帰りはなとわ・えさんに寄って驚異の”昆布”ソフトクリームで〆。

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昆布パウダー配合というけれど、そんなに海臭くはないかな。

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昆布を食べ慣れているせいで感じないだけかもしれないけど。


そんな感じで約100kmほど走ってみたけど、これはヤバい。
ロードバイクやばいわ。

ロードバイクという乗り物が、自転車という概念を覆す乗り物だというのがよく分かった。
なんの訓練もしていない人間が、一切の動力の助けもなくこれだけの長い距離を涼しい顔して走れてしまうのはちょっとしたテラ・インコグニータだ。

ちなみに馬は全速力で走ると時速60km以上を出せるけど、1時間ずっと走り続ける場合は時速15kmくらいが限界なのだとか。
一頭の馬はせいぜい8時間かけて50kmくらいしか走れないというから、「なんだ、たいしたことないな」と思ってしまう。
人間すごい。
ロードバイクという乗り物を発明する人類すごい。

しばらくはこの人類の英知の結晶であるロードバイクに魅せられた日々が続きそうだ。